ムシキング(虫の王様)物語
私にとってのキングはカズ(サッカー選手)ですが、ムシキングといえばカブトムシに決まっています。
これは、どの世代の子供の共通な認識です。
思えば半年前に、たまたまカインズホームで売っていたカブトムシの幼虫に、子供の頃を思い出し、息子の教育という名の下に(虫嫌いな妻の反感をかいながら)4匹200円で購入したことが始まりです。
3週間ほど前に無事成虫になり、息子達ははじめて家で飼うカブトムシに目を輝かせていました。ところが、つい一週間前に、4匹全てがカラスの餌になってしまいました。
最近のカラスは知恵も発達しており、壊れかけていた虫かごのふたを開け、土の中に隠れていたはずのカブトムシを全て平らげてしまいました。
息子達はきっと悲しむだろうと思っていたところに、「今度はカインズでカブトムシを買ってくればいいじゃん!」と非常に冷めた言い方で言われたため、「たまたまカインズで幼虫を売ってたから、衝動買いをしてしまっただけなのに、最近の子供達はなんでも買えば済むと思ってんじゃないか?」と危機感を感じつつ妙に腹が立ち、「カブトムシは朝早く起きてとってくるもんだ」と思わず怒鳴ってしまいました。
ここは一家の大黒柱ですから、息子達に怒鳴ってしまったからには、有言実行するしかありません。
一転、窮地に陥ってしまった私は、ジェッツ(サッカーチーム)のメンバーに頼み、急遽早起きして三芳でカブトムシ取りをしてきました。
さすがジモチィー、普段サッカーぐらいしか付き合いのないカルちゃんが、三芳の穴場にどんどん連れてってくれます。気づいたら15匹ぐらいになってしまい、妻にいやみを言われるのを恐れた私は、近くで散歩をしてた親子に半分おすそわけし、意気揚々と家路に着きました。
家に帰って、目を輝かせている息子達を見て、「やれやれ、虫は買うものじゃなく、見つけるもんだ!」と有言実行できたことに満足しました。また、サッカー仲間のジェッツメンバーに感謝しました。
ただ、今日のために、朝5時起床。8時半から外来業務。おまけに予約でいっぱい。そしてお産が2件。
親の威厳を保つためには、行動で示すしかありません。ただし、その肉体的代償は大きいぞ!
つくづく、「普段からもっと鍛えとけばよかった。」としみじみ感じた一日でした。
今日の一言
「親の威厳を保つためには、行動で示すしかありません。ただし、その肉体的代償は大きいぞ!」