医療の現状



今、産婦人科や小児科が非常に危機的な状況になっています。少子高齢化のせいではありませんよ!


実は、若い医者が産婦人科、小児科を敬遠しています。房総の方々ならその状況を身にしみて感じていることでしょう。この現象は全国の地方で起こっています。この地域は亀田総合病院があるだけまだ恵まれているんですよ!


確かに、産婦人科医として働いていると、これほど割に合わない仕事はないと実感するばかりか、僕の知っている周りの産婦人科医(亀田総合病院スタッフ、筑波大学スタッフ)も同じことを言っています。


では、なぜ我々はこんなきつい仕事をしているのか?


う〜む、なんででしょうね。それぞれきっかけはあると思いますが、少なくとも私は、入院しておめでとうと言える科で、人間の根源に遭遇する産婦人科が自分の性格に合っているのかな?といったところです。ちなみに私の専門は婦人科腫瘍で、全ての産婦人科専門医は分娩学をクリアしています。


正直言って仕事自体はつらいっす。このような社会環境では、これから10年持つかどうかわかりません。でも、患者様が旦那さんと一緒に涙を流しながら出産の喜びを喜んでいる姿を見ていると、今日も一日いい仕事をしたなという実感が湧きます。


他の産婦人科医(小児科医の気持ちはわかりませんが・・・)も私と共感する点はあると思います。


これだけ危機的な状況にある産婦人科、小児科を、もう少し公的な機関や、地域住民全体が支えてくれる環境になったらなぁ〜。などと思います。


少なくとも、「もう少しあたたかい目でみてもらえたらなぁ〜」と、時々感じます。


今日の一言
 「これだけ危機的な状況にある産婦人科、小児科を、もう少し公的な機関や、地域住民全体が支えてくれる環境になったらなぁ〜。」