子宮頚癌の原因1



以前にもなんどか私の専門は婦人科腫瘍だといっていましたから、今日は真面目に子宮癌について書こうと思います。


子宮頚癌の原因はHPV(Human papilloma virus)というウイルスが原因と言われています。これは、既に証明されているものですから、ご存知の方々もいっぱいいるかと思います。


そして、HPV(Human papilloma virus)は性行為によって感染します。


癌の原因として、人をジワジワと死にいたらしめることもあるウィルスなのですから、もっと有名になってもいいのではないかと思います。


聞いた話では、米国では、なんと高校の教科書にまで子宮頚癌の原因はHPVであるということがはっきり記述されているようです。その点、日本での知名度のなさは本当にがっかりするほどです。


とはいえ、HPVを取り上げるのには、性感染症が関係するため、どこまで何を書いたらいいものなのか悩むところです。


HPVが性行為によって感染する以上、子宮癌はセックスで伝染(うつ)るという表現は間違いではありません。


ただし、HPVには現在約70種類もの型が報告されており、タイプに多少ばらつきはあるものの、特定の地域にいちじるしく片寄ること無く世界中にほぼ行き渡ったウィルスである、と既に報告されています。


誰もが持っている可能性がある、というもう一つの重要なことを同時に強調することなく、子宮頚癌がHPV感染によって引き起こされることだけを強調するのは間違いです。


今日はこのあたりでやめておきましょう。なぜなら日記のネタが尽きてしまうからです。この続きをまた書く予定です。


今日の一言
 「子宮頚癌の原因はHPV(Human papilloma virus)というウイルスが原因と言われています。そして、HPVは性行為によって感染します。」