編集後記


昨日の続きです。以下は私が投稿した編集後記です。


産婦人科医を開業してもうすぐ1年になろうとしています。現在少子高齢化や、医療訴訟などの問題もあり、産婦人科を取り巻く環境は非常に厳しい状況です。さらに南房総では昨年の出産数が、2年前に比べ15%以上も減少していることを考えるとなおさらです。


こんな環境の中、産婦人科医を継承し、なんとか生活しているのが今の現況です。


私が開業医になって、勤務医の頃とまったく違うと思うことが1つあります。それは自分の給料は最後であるということです。当たり前のように聞こえますが、勤務医の頃は、患者様のために医療を経営していれば、勤務先から労働に見合った給料が振り込まれてくるものでした。ところが、開業すると、スタッフの生活を保障するところから始まります。極端にいえば、自分に、スタッフとその家族分の扶養が増えた状態です。

家長である私は、勤務医時代とは比べものにならない責任が自分の肩にかかっていることを実感しました。開業医として何年も、もしくは何十年も診療されている先生方を尊敬している今日この頃です。


文字の制限があり少々中途半端な内容でしたが、私が言わんとすることは、”開業というのは、自分の利益を求めるためというよりも、自分の理想を追い求めるものである”ということです。


その理想が何かで、その病院やクリニックの方針が決まると思います。


それでは、私の理想というのは何か?


それは、”ファミールにかかわる全ての人が幸せになる”ということです。全ての人ということは、患者様だけでなく、スタッフ、業者の方々、地域住民・・・。


あまりに大きすぎる話なので、誇大妄想ではないか?と考えてしまう読者も多いかと思います。


ところが、私は常に”ファミールにかかわる全ての人が幸せになる”にはどうすればいいか真面目に考えていますし、それが私のモチベーションであることは事実です。


もちろん人によって幸せになるという基準がまちまちなので、大変難しい課題ではあります。


私にはこんな理想があるからこそ、逆境の地方産婦人科医療に今後も挑んでいきたいと思います。


今日の一言
 「私は常に”ファミールにかかわる全ての人が幸せになる”にはどうすればいいか真面目に考えています」