時代の波
世の中はめまぐるしく変化し、1ヶ月前に流行っていたものが、今では廃れてしまっているなんてことは良くあります。
医療の世界も同じで、つい3年前までは最先端だった医療が、今ではどこでも行われていたり、今まで正しいといわれていた知識が、実は間違っていたり・・・。数えるときりがありません。
当時支持されていたものが、時代の変化の波にもまれて廃れていくだろうという考え方があります。特に少子高齢化の時代にはお産に関してそうなのかもしれません。
ところが、必ずしも時代の波にもまれながらもしっかりと伝統を引き継ぐものがあります。
例えば紅白歌合戦の視聴率が1960年代、70年代のピーク時に比較して下がっているのは事実ですが、ダンサーの「裸に見える」衣装がニュースになり、文部科学省の大臣が不快感を示す、ということは、現在においてもそれなりの影響力があるという証明でもあります。
紅白歌合戦を「注目を集めるのにハプニングを必要としているかつての国民的行事番組」と見るか「メディアが分散化する中で現在も続いている数少ない国民的行事番組」と受け取るか。
それは、どちらも「半分正しい」と見るべきでしょう。
それでは、お産の世界に当てはめてみると、産婦人科診療を「訴訟リスクの高く、休みのない、割の合わないキツイ仕事」と見るか「世の中に人類がいる限り、絶対に必要な大切な仕事」と受け取るか。
これも、それはどちらも「半分正しい」 と見るべきでしょう。
そんなことを考えながら最近仕事をしています。
我々産婦人科医はこれからどうなっていくのでしょうか?
そして、ファミールはどうなっていくのでしょうか?
その答えは、「なるようになる」です。
みなさん、悩んでいてもはじまりません。世の中もっと楽しく考えていきましょうね!
今日の一言
「ファミールはどうなっていくのでしょうか?その答えは、「なるようになる」です」