いただきもの



産婦人科医師として仕事をしていますと、出産のお祝いやら、退院のお祝いなどをいただくことがあります。


現在、たいていの病院は患者様からのいただき物をお返しする風習がありますが、これは、「患者様によって診療を差別しない」ことが根底にあり、「できるだけ患者様の負担を軽減する」などいろいろな意味があります。


日本のよい風習として、なんでも分かちあうということがあります。私は、患者様からのいただき物に対しては、「患者様の退院の喜びや、出産の喜び、日頃の感謝などが詰まったもの」という認識があるため、どうしてもお返しすることができません。


ここは謹んでいただくことが礼儀だと思い、ついつい「わざわざありがとうございます」と笑顔で答えてしまいます。


南房総のような地方では、自家製の農作物や、商売道具の海産物などが多く、都会の方々にはうらやましいかもしれません。


この季節だと”そらまめ”が旬です。スタッフ、患者様からいただいた”そらまめ”は家族食べれるもの以外はそのままご近所にお配りすることになります。すると、半数近くのご家庭から、うちにも”そらまめ”がたくさんあるからまにあってるよ!なんて言われてしまいます。


ししとう”が院内外に出回るようになると、夏を感じます。


いただき物に関しては賛否両論あると思いますが、ファミールスタッフにも患者様の感謝の気持ちをこころよく受け入れるようにいってあります。


本音をいうと、いただきもののケーキのせいで、なかなかスタッフのダイエットが成功しないのではないか?と心配しているので、どうせいただくならお菓子ではなく、野菜がいいなぁ〜と思っています。


今日の一言
 「いただき物に関しては賛否両論あると思いますが、ファミールスタッフにも患者様の感謝の気持ちをこころよく受け入れるようにいってあります」