骨粗鬆症について



現在、急速な高齢化社会を迎え、加齢に伴う疾患として骨粗鬆症が注目されています。


これは閉経による女性ホルモン(エストロゲン)の減少のため、骨量の低下が起こるためだといわれています。


ファミールでも骨密度測定器を導入してみましたが、元気に畑仕事をしているおばあちゃんの骨密度を測ってみても、骨密度が低い方がけっこういるので、日光浴、運動、食事だけではだめなのかなぁ〜と最近実感しています。


また、閉経によらず、性成熟期の女性においても何らかの原因によりエストロゲンの分泌が抑制(性腺機能低下の状態)されますと、骨量の低下を招く可能性が高くなります。


例えば、神経性食思不振症(栄養不良)、過度の運動、両側卵巣摘出術、下垂体疾患、抗ゴナドトロピン薬剤の投与などがあげられます。また、血中プロラクチンが異常高値になりますとエストロゲンの分泌が抑制されるため、プロラクチン産生腫瘍や向精神薬、三環系抗うつ剤、降圧剤(レセルピン、メチルドーパなど)、胃腸薬(スルピリド、メトクロプラミドなど)の長期服用でも骨量の低下を招く可能性があります。


明らかな原因のわからない続発性の無月経や稀発月経も性腺機能の低下を疑う必要があります。検査としては血中エストロゲン、卵胞刺激ホルモンの測定のほか基礎体温表も役立ちます。


要するに、生理不順などを持つ若い女性は、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が不安定なため、エストロゲンに依存する骨密度が低下している可能性があると考えてもらえればいいかと思います。


もう少し簡単に言えば、”生理不順に骨密度測定”といったところです。


骨密度測定は、自費でも800円と安く、ココスでのランチ+ドリンクバー1回分にも満たないので、一度試してみてはいかがでしょうか?


今日の一言
 「生理不順に骨密度測定」