多忙につき


10月2日より町の子宮癌検診がはじまりました。この時期になると、外来はがん検診の患者様でごったがえります。当院は予約診療をしており、患者様に少しでもお待たせさせないよう常に努力していますが、この時期だけは申し訳ありませんを連発します。


今までも何度も日記で子宮癌検査の必要性をいってきましたが、興味深い記事がありましたので、掲載します。


”30代のがん罹患女性は男性の2倍”


日本人女性は20代後半から乳がんや子宮がんの発症が急増し、30代のがん罹患(りかん)率は同世代の男性の2倍以上とした分析結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・祖父江友孝(そぶえ・ともたか)国立がんセンター情報研究部長)がまとめた。横浜市で開催中の日本癌(がん)学会で30日発表する。


10代後半から30代のがんは、比較的治療成績が良いため死亡データなどから把握しにくく、詳しい罹患傾向が分かっていなかった。


分析に当たった同センター情報研究部の丸亀知美(まるがめ・ともみ)研究員は「育児や働き盛りの世代の実態が明らかになったことで、社会的損失を減らすためのきめの細かいがん対策が可能になるのでは」と指摘している。

 
研究班は、大阪府など15府県が1993年から2001年まで、地域がん登録で集めた約137万人の患者データを解析した。


1年間に新たにがんと診断される人は、年齢が上がるとともに増加。男性では30代前半は人口10万人当たり27人、同後半は50人だったのに対し、女性は30代前半に67人、同後半が115人となっていた。これに伴い30代では、女性の罹患率は男性の2.3―2.5倍だった。

 
乳がんや子宮がんが20代後半から急増しているためで、30代では女性がかかるすべてのがんのうち乳がんと子宮がんが約60%を占めていた。

 
45歳以降は、たばこや食生活などと関連が深い胃がんや肺がんが増加傾向となり、がん全体の罹患率は男性が上回った。


共同通信]』


要するに、30代女性は男性に比べ癌を患う確率が高く、中でも乳がん、子宮がんが多くを占めていることがいえます。そういう意味でも子宮癌検診はできるだけ若い方が受診していただけることが大切です。


実際、私はファミールに来院される患者様にはできるだけ子宮癌検査をするよう勧めています。


だって、がんの手前で見つかれば、十分な治療をできますからね!


今日の一言
 「この時期になると、外来はがん検診の患者様でごったがえります」