看護師不足
先日、NHKの「ニュースウオッチ9」で看護師不足の報道を見ました。
診療報酬の改訂に伴って、看護師の増員を図らないと大幅減収になり、病院はなりふりかまわず看護師の掻き集めをやっているという内容です。
東京大学附属病院が、仙台市で看護師募集をやっているというのを具体例として挙げていました。東京大学附属病院といえば、日本の医療を担っている東京大学の附属病院です。医療の中心である病院がなりふりかまわず地方で看護師を募集すればどうなるかは誰の目から見ても明らかですよね!
現在、都市部の病院が地方から看護師を掻き集める為に、地方は看護師不足に陥り病院閉鎖が進行中な状況です。
こんな状況になるのは明らかなのに、行政(厚生省)は地方に対する対策(セーフティーネット)を何故考えないでこのような医療報酬の改訂をやるのか理解に苦しみます。
私は診療所の院長なので、正直病院の院長の苦悩はわかりませんが、これってかなりやばい状況だと思います。まさに、医療の世界も勝ち組、負け組みの世界です。しかも、都会ほど有利な状況にあるという点で私はまったく納得がいきません。
このまま行くと、地方の医療はさらに悲惨な事になりかねません。
こんな世の中でいいのでしょうか?なんだか最近おかしなことになってません?
今日の一言
「行政(厚生省)は地方に対する対策(セーフティーネット)を何故考えないでこのような医療報酬の改訂をやるのか理解に苦しみます」