過去最悪の感染性胃腸炎
ノロウイルスなどが原因とみられる感染性胃腸炎の患者報告数が、11月27日からの1週間で、1981年の調査開始以来、過去最悪だった前週をさらに上回ったと、国立感染症研究所の集計で分かったようです。
当初、西日本中心に流行していましたが、最近では中部、関東でも増えつつあるようで、今後も患者が増える可能性が高いそうです。
ノロウイルスというと、なんだか不気味なウイルスで、感染するとたちまち死んでしまいそうな響きがあります。以前はO-157がやりだまに上げられ、O-157の感染のおかげで、幼い子供や老人が次々と命を落とし、あたかも悪魔のウイルスといった感じがありました。
そもそも、ノロウイルスはカキの生食による食中毒が知られ、激しい下痢や嘔吐を起こします。ただ、ウイルスが付着した他の食材を食べたり、患者が吐いたものや便を介しても感染します。
どんなウイルスでも感染源と感染経路があり、その知識がしっかりしていれば予防ができるものです。ただし、聞いたこともない専門用語を連発したり、感染して極端な結果(この場合は死亡や、後遺症が残ったなど)になってしまったことを報道で煽ると、視聴者はパニックになってしまいます。
おかげで、カキ業者はカキの値崩れのために散々です。
ノロウイルスは感染力は強いけれども、熱に弱く、食材を扱う人が手洗いなどをしっかりすればほとんど防げます。
皆様もパニックにならぬよう、今の旬のカキを満喫し忙しい年末を過ごしましょう。
今日の一言
「ノロウイルスは感染力は強いけれども、熱に弱く、食材を扱う人が手洗いなどをしっかりすればほとんど防げます」