最近思うこと
締め切りが迫っている仕事が目の前にあるのに、つい関係のないことに手をつけてしまうことはありませんか。締め切りまでの残り時間が多ければ多いほど、この傾向は顕著になりますね。
例えば、朝の時点で「今日の18時までに看護学校の試験問題を仕上げる」という仕事を抱えている時、朝10時の時点と17時の時点とでは、まったく状況は異なります。
残り時間が8時間ある10時の時点では、多少の“脱線”をしたとしても、これを取り返すための時間と気持ちの余裕が十分にあります。
一方、残り時間が1時間となった17時となると、もはや一刻の猶予も許されない“窮地”となります。トイレに行く時間さえ惜しくなるでしょう。
最良の選択肢は、朝の10時の時点からすぐに試験問題の作成に取りかかることです。
「それができれば世話ないよ!」というのが本音です。それでは、なぜうまくいかないのか考えてみましょう。
それは単純に、「今、取りかからなくてもすぐに困ることはない」からです。
たとえ「今やらなければ、後で後悔する」ということが分かっていても、その感覚があまりにも遠ければ、効き目はほとんどないわけです。
このような状況を許してしまう理由の1つは、締め切りまでの時間の使い方が、ほぼ完全に自分の手に委ねられているという「自由」があるからではないでしょうか?
そこで、この「自由」に制限を加えるようにします。具体的には、締め切りまでに終えなければならない仕事について、あらかじめ担当者に掛け合って、
”11:00までに試験問題の概要だけお見せしますのでチェックをお願いします”
という「プレ締め切り」を設定しておくのです。言わば「リハーサル」のようなものです。こうすることにより、はるか彼方にある「18時」という締め切りとは別に、すぐそばに新たな締め切りが生まれます。朝10時の時点であれば、残りは1時間しかないわけですから、すでに「一刻の猶予もない状況」になっています。こうなれば、取りかからざるを得ないでしょう。
そんなことを考えつつ、未だに試験問題を作っていないのが今の現状です。
世の中ではそれを”現実逃避”というらしいです。
せっかく外来が早く終わって、今日こそは試験問題作成に取り掛かろうと思いつつ、こんな現実逃避をしている今日この頃です。
今日の一言
「「それができれば世話ないよ!」というのが本音です」