お返事

私が研修医時代に、手術手技のイロハから主治医としてやるべきこと、そして医師としての常識を叩き込まれた”とよちゃん”(現在筑波大学産婦人科講師にいつのまにか栄転!)の言葉を思い出します。


お返事というのは紹介患者様の経過報告のことです。


大学時代は開業医の先生方から患者様の紹介を受けることが多く、”とよちゃん”からは、常々
「患者さんが退院したら退院要約は後でいいから入院カルテを俺様(そんな雰囲気で)のところに持って来い!」
と言われていました。


そして、忙しい診療の中で”とよちゃん”は直筆(少しばかり読みづらい)で患者様の入院経過をせっせと書いていました。


ファミール産院を開業して以来、どちらかというと紹介する立場になり、紹介する先生の気持ち(患者様がどうなったか気が気でないんです)が痛いほどわかるようになり、研修医時代に”とよちゃん”に入院カルテを持っていった真意を身をもって理解しました。


おかげで、ファミールに里帰り出産をされる患者様の経過報告は分娩直後に書くようにしています。


そういう心がけのおかげかどうかわかりませんが、今年に入ってから、私が他院に紹介した患者様自らファミールの問い合わせフォームに経過報告を入れてくれます。


そして、私はうれしさのあまり、思わず返事を書いてしまいます。


紹介施設の主治医からまったく経過報告がこないことが多い今日この頃、大変ありがたいものです。


きっと主治医の先生方はそれだけ忙しいのでしょうね?


まあ、そういことにしておきましょう。


今日の一言
 「今年に入ってから、患者様自らファミールの問い合わせフォームに経過報告を入れてくれます」