最近思うこと

たまには、真面目に日記を書いてみましょう。


 私たちは普段の会話の中で、何気なく「潜在能力」とか「潜在需要」といった具合に、「潜在」という“枕詞”をつけることがあります。
この潜在という言葉を使うことで、まだ出し切っていない“伸びしろ”があることを暗に示そうとしているように思います。

 
人は元来、働き者で何かをしたくて仕様がない生き物だと思います。ところが、現実は明確な目標がなかったり、自分の置かれた環境に満足できず、本来の能力を十分に発揮できず不完全燃焼に終わっていることが多いのではないでしょうか?

 
人は明確な目標を設定したり、やる気を起こさせる環境を作ることができれば、本来の力を出し切ってもっといい仕事をできるはずだと私は思います。
一方、今後は少子高齢化がますます進み、若手の人材が減っていきます。
南房総のような地方では既に若者の人材は乏しいのが現状です。
このような人手不足に対応するためにも、私はファミールスタッフの潜在能力を上手に引き出し、スタッフ一人ひとりの仕事の質を高め、職場を盛り上げていかなければならないなぁ〜と思います。

 
実際は、言うは安しで、そんなに簡単にできることではありません。

 
ファミールにとって、価値創造の源泉はスタッフにほかなりません。
私はファミール産院開設以来、この点に関してはまったくぶれていないつもりです。
だからこそ、ファミール院長として、私はもっとスタッフに目を向け、スタッフに軸足を置いた行動を目指すべきではないかと思います。
すなわち、教育や人づくりに力を入れることこそが、人が本来持っている能力の“伸びしろ”を引き出すことにつながるのではないかと思います。

 
そして、私の考える教育や人づくりでは、人に何かを「教える」とか人を「育てる」とかいう他動詞の発想ではなく、人が「育つ」という自動詞で捉えることが望ましいのではないかと思います。
やる気が起きる環境をつくることができれば、人は教えずとも育てずとも、自然に育っていくのではないでしょうか? 


その中で最も重要なのは、人に対する「信頼」です。
私がスタッフを信頼し、その姿勢を示せば、スタッフのやる気が湧きます。
「君たちならやれる」
と、本気で信頼することから、環境は変わり始めるのです。

 
ただし、個人の潜在能力が発揮されるようになったとしても、それだけではファミールは強くなっていきません。
個人一人ひとりの小さな力を集団の大きな力に変えてこそ、ファミールは強くなるのです。
人はチームで活動することで互いに刺激し合い、結果として新しい気付きや発見・発明があり、同時に個人としても成長していくと思います。
さらに互いの存在を意識し、協調し、力を合わせれば大きな仕事もこなせるのだということも実感できます。


チームワークによって個人が成長すると同時に、集団としても大きな力を発揮できるようになることが私の願いです。


今日の一言
 「人は元来、働き者で何かをしたくて仕様がない生き物だと思います」