なかなか伝わらない熱い思い

皆様は、”エビングハウス忘却曲線”をご存じでしょうか。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスさんが行った、人間がいったん記憶した言葉を、どれくらいで忘れてしまうかという実験結果です。


実験によると、1時間たつと既に56%、半分以上を忘れてしまうそうです。
優秀な人でも1つか2つ。
がんばっても3つの内容くらいが覚えていられる限界のうようです。そして、1日たつと74%忘れてしまうそうです。
たしかに、人間の記憶とはその程度のものなんでしょう。


ちなみに、私にいたっては、30秒前に自分で話したことを忘れてしまうこともあります。


つまり、あれやこれやといろんな話をしても、現場にはちっとも残っていかない、”さっき、院長はなんていってたっけ?”という状態なのです。


ですから、現場のスタッフに浸透させるとなると、まずは伝える内容を絞り込まなければなりません。


それでは、“ファミールとして最も大切にしていきたいこと”として何があげられるのでしょうか?


私は、
”創のできない出産、家族と一緒に分かち合う感動、癒やしやもてなしの心など、ファミールのうたい文句は数多くありますが、最大の売りは何といっても安全と安心。それが何より最優先である。”
当たり前のことですが、医療人たるもの最優先に大切にしている事です。


院長が、診療理念をわかりやすく話し、共有していくことが、全員のハッピーにつながると頭ではわかっていつつも、目の前にある出来事にぐちゅぐちゅ小言をいっている院長は、まだまだ若造なんでしょうね!


自分の思いと現実はなかなかうまく交わらないなぁ〜と思う今日この頃です。


今日の一言
「ファミールのうたい文句は数多くありますが、最大の売りは何といっても安全と安心。それが何より最優先である」